南アルプス・鳳凰三山縦走
'05/8/5〜8
8月6日(土)
午前6時33分甲府駅南口到着。天気は晴れ。近くのコンビニで朝食、昼食、行動食を購入。武田信玄公の銅像前で朝食を済ませた後、タクシーで夜叉神登山口へ向かう。9時までバスを待つことが無く、4人で8000円とは十分の価値がある。江頭さんが、10日ほど前に来られていたのでスムーズに行動できた。
水分を補給し、午前8時12分 夜叉神登山口(1380M)から登り始める。カラマツ・ミズナラ等の樹林帯の登山道をゆっくり登る。急斜面ではあるが、登山道がジグザグに切ってあり登りやすい。40分程で夜叉神峠小屋(1770M)に到着。
小屋の前が大きく開け、白峰三山がヤナギラン越に見え、最高の眺め。北岳はじめ山頂付近はガスがかかっているが素晴らしい展望。休憩の後、峠から北へ樹林帯のなだらかな尾根道を進む。
杖立峠の道標がある大崖頭山の西をまき杖立峠で休憩のあと、白峰三山の展望が素晴らしい草原が広がる山火事跡に到着。大勢が休憩していたので展望だけ楽しみ、少し進んだところで、ゆっくりと休憩。標高2200M位とかなり登ってきた。
原生林の中をゆっくりと苺平(2524M)まで登り休憩。ここからは、ゆるやかな下りとなり、明るい原生林の中を進み、南御室小屋に12時20分に到着。
薬師岳小屋に宿泊する予定であったが、満員だとのことで手前の南御室小屋泊に変更。(比較的ゆっくり泊まれたし、水も豊富だったし、辻山の展望もあったし良かった。)小屋の前でゆっくり昼食を取ったあと小屋に入りしばらく休息。
休息後、時間があったので、苺平まで戻り、展望がすばらしい辻山(2585M)へ登り、鳳凰三山の展望を楽しんだあと高山植物の写真を撮りながら小屋へ帰る。
夕食のハンバーグ定食を楽しんだあと睡眠。(すごいいびきに悩まされる。)小屋のそばにある「南アルプスの天然水」は冷たくてものすごく美味しかった。
8月7日(日)
午前5時小屋を出発し、小屋のすぐ横から急登の樹林帯を進むと、途中樹の間に富士山が見え、森林限界を超え展望が広がるのが楽しみになる。ゆるやかな傾斜になると大岩、巨岩が現れる。最初の「がまの岩」の横から白峰三山の素晴らしい展望。
これが大歓声のプロローグ。森林限界を超え、砂払岳の手前の巨岩の上から鳳凰三山、白峰三山、富士山の展望を楽しんだあと、巨岩が散在し、高山植物タカネビランジの咲くざらざらの砂地を進み、砂払岳に着く。
そこから、花崗岩のざれ場を少し下り、薬師岳小屋の前を通り、少し登って、鳳凰三山最初の薬師岳(2780M)に登頂。
地蔵岳の方向。
素晴らしい展望に全員大歓声。富士山、白峰三山等の展望を楽しみ、写真を撮る。(写真は北岳の方向)
休憩後、快適な尾根道の展望を進み、鳳凰三山最高峰観音岳(2840M)に登頂。
甲斐駒ケ岳(すこし雲がかかっている)、仙丈ケ岳、次に目指す地蔵岳のオベリスクが正面に見え、振り返れば、薬師岳の後ろに富士山、白峰三山等360度の大展望を花崗岩の折り重なる岩の上から満喫して大満足。
観音岳から少し下り、鳳凰小屋への分岐をすぎてアカヌケ沢の頭(2750M)へ登るがここもかなりきつい。ここから、地蔵岳のオベリスクを見ながら、多数の地蔵尊のある地蔵岳直下の賽の河原、鳳凰三山最後の峰地蔵岳(2764M)に8時に到着。
ここから見上げるオベリスクの大迫力に圧倒されるが、オベリスクの三角錐の岩場を基部までよじ登り写真を撮る。
ついに鳳凰三山の登頂に成功。オベリスク、高山植物ヒメシャジンを撮影するなど鳳凰三山最後の峰を約一時間楽しんだあと、名残惜しみながら、9時に鳳凰小屋経由で青木鉱泉を目指し地蔵岳を出発。
白砂の斜面、樹林帯をくだり30分ほどで鳳凰小屋に到着。小屋で水分の補給、小屋のご主人に花の名前を教えてもらいながら休憩した後、ドンドコ沢沿いに青木鉱泉へ一気に下っていく。
今夜は青木鉱泉泊まりなので時間が十分あり、途中、五色滝、白糸の滝、鳳凰の滝、南精進滝をすべて寄り道しながら見物してドンドコ沢を下っていく。
五色滝 | 鳳凰の滝 | |
なかでも、五色滝、南精進滝の水しぶきがかかるほどの迫力には圧倒された。本には詳しく書かれていないが、鳳凰小屋のご主人の言われるとおり、かなりきびしい下山道である。途中何組かの登山者とすれ違ったがここからは登りたくない。2時40分に全員無事に青木鉱泉(1145M)に到着。
入浴後、縦走完登を祝し乾杯。夜、8時ごろからすごい雷雨。
8月8日(月)
朝食後、8時50分発のバスでJR韮崎駅へ。(乗客は我々4人のみ)韮崎駅から特急あずさ号で塩尻駅へ、駅で釜飯の駅弁を買い、特急しなの号で名古屋へ行き、新幹線に乗り換え新大阪へ無事戻ってきました。
車窓から、茅ヶ岳、八ヶ岳などがはっきりと見ることができた。天候に恵まれた素晴らしい鳳凰三山縦走でした。