芦生原生林ハイク(三国峠〜杉尾峠)
’04/11/7
大阪駅を7時過ぎに出発。
10時前、芦生原生林の東側の玄関口となる地蔵峠手前の駐車場へ到着。ここは京都の山奥に位置し、交通の便が悪いためハイカーは少ないだろうと思っていたが、既に駐車スペースは車で一杯であった。トイレの手前200メートルぐらいのところに1台分のスペースを見つけ駐車。バスで来るパーティーもあり、トイレの付近は北アルプスの登山基地を連想する賑わいだった。
出発準備を整えた後、駐車場から三国峠に向かう。北山といえば杉林を連想するが、このあたりはブナの原生林。いつもよく行く大阪近郊の山とは風格が違う。
本日のコースで唯一の登りらしい登りを40分。10:40に三国峠の頂上に着く。このあたりでは山のことを峠と呼んでいたらしく、山頂の標識には三国峠と書いてあった。
山頂から芦生原生林の中を枕谷に向かって下っていく。
最近、このあたりでも熊が出没するとのことで熊よけの鈴も用意していたが、ハイカーが多いので熊がでてくる心配はなかった。
一般に京都の山は標高のわりに渓谷が非常に長い。この枕谷もほとんど平坦だ。あまりにも傾斜がないせいか、川の流れは穏やかだ。
台風のためかブナの葉はほとんどが落ちていて紅葉は少なかったが、赤や黄色に色づく木々も見られた。上谷に入り杉尾峠に向かう。この谷も幅が広く傾斜が少ない。
冬になれば、このあたりも1mぐらいの積雪があるのだろうと思い浮かべながら杉尾峠までのなだらかな谷道を進む。杉尾峠は谷が狭くなりはじめて少し先のところにある。峠からほんの少し山の斜面を登り、日本海側を展望できる場所で休憩した。大阪の天気予報は晴れだったが、ここはくもりがちで眺望は得られなかった。晴れていれば日本海が見えたのだろうと思いつつ、元の道を戻った。
午後3時。地蔵峠まで戻ってくると、明るい太陽の光がふりそそいできた。もう少し早く晴れればよかったのになあと呟きながら、さわやかな秋晴れの中、林道を駐車場まで向かった。