六甲岩石大事典 第5部2章
六甲東部

 このコーナーでは、その形態等のおもしろさから遊び心でネーミングをした岩や石を紹介しています。
3章は、「芦屋川ー蛇谷ー土樋割峠ー石宝殿ー一軒茶屋ー魚屋道ー有馬」のラインから東の地域を収録しております。
皆様の積極的な投稿をお待ちしております。

方相氏岩
 (夜景の岩場)

この岩は、ごろごろ岳の石島池の近くにある四ツ目岩を探索中にみつけたものである。
この岩は方相氏(ほうそうし)の被る四つ目の仮面に良く似ているので、これこそ四ツ目岩と思っていたがそれは誤りであった。
本当の四ツ目岩は、江戸時代の初め、徳川氏による大坂城築城のために切り出そうとした石で、工事を担当した大名の四つ目の刻印が施されている。

詳細は
六甲岩石大事典 第1部2章
 六甲東部参照


「ピクシブ百科事典より」
方相氏(ほうそうし)
古代中国の伝承に登場する鬼神。追儺式(ついなしき・・・鬼やらい)の時に先陣を務める異形の神。

方相氏とは、大晦日や節分に行われる追儺(ついな)式、即ち鬼やらいの時に魔や鬼を払う為に出てくる神様、或いはその神様に扮装する役目の人々の呼称である。また、天皇・親王・太政大臣の葬送の際には棺を載せた車の先導をも務めた。
黄金で出来た四つ目の仮面を被り、玄衣(黒い衣)に朱の裳(もすそ)を着用し、手には鬼を斬る大きな刀や矛・盾を持ち、疫鬼等を追い払う。

後に日本にも伝来され、所謂「節分の鬼」の伝承の元となったと言われる(つまり、鬼を払う立場から自ら払われる立場に零落したと言う事になる)。
古代史家の三宅和朗氏はこの変化について「平安初期における触穢信仰の高まりが、葬送儀礼にも深く関わっていた方相氏に対する忌避感を強め、穢れとして追われる側に変化させたのではないか」と言う説を提唱している。


京都見聞録より

場所:ごろごろ岳に至る柿谷コースの中間の分岐点を右にとるとこの岩場を通過する。
近くに送電線が走っている。   
 
方相氏岩全景
左記の四ツ目岩の上部から撮影
 方相氏岩の右半分
 
方相氏の左側にある、丸い岩から送電線を望む。
岩の頂部に浅い長方形の穴が見える。
 左の穴の拡大写真
これは、石を割るために彫りかけた矢穴と思われる。
(彫りかけて、すぐに作業を中止したものか?)
 上の丸い岩の少し上方の岩。
ここにも、石を割ろうと試みた痕跡が残る。
 方相氏岩上部全景
このあたりの岩場は、「夜景の岩場」と言われている。
 芦屋市青少年野外活動センターの近くにある道標  西宮から大阪方面の町並みが広がる。
夜になれば、まさに「夜景の岩場」だ。
菱岩
ごろごろ岳山腹に菱形の
岩を見つけた。
昔、三菱電機に勤めていたので、
やはり菱形には愛着がある。
場所:ごろごろ岳の
    芦有ドライイブウェー側山腹
道畦谷北尾根より撮影。
上に走っているのは登山道。
茨を掻き分け、急なガレ場を下り肉薄。
まさに菱形の岩であった。
誰に頼まれた訳でもないのに、
ご苦労なことある。
展望岩1
(101号岩)

甲山の北に五箇山と呼ばれる標高181mの低い山がある。この山頂には展望岩と呼ばれる3群の岩がある。南に甲山、東に阪神の町並みを望み、眺めは抜群だ。
この岩は、西端にある岩である。

場所:甲山の仁川を挟んだ北の対岸にある五箇山の山頂
折りたたみの青い椅子が置いてある。 岩の左下側面に書かれた101の番号
展望岩2
(鐘の岩

鐘の岩は中央の岩の集まりである。
岩組が素晴らしい。 岩に取り付けられた黒い鐘
展望岩3
(V字岩)
V字岩は東端の岩の集まりである。
写真の右上角に五ヶ池の水面が見える。 Vの字に岩が立っている。
八咫烏
(やたがらす)
八咫烏は、古事記に、神武天皇東征の時、熊野から大和に入る険路を先導したと伝えられる烏である。太陽の中にいるといわれる三本足の鳥で、日本のサッカーチームのシンボルにもなっている。
咫(あた)は、古代の尺度の単位である。ここでいう八咫は文字通りの8咫(約1.4メートル)ではなく、通常よりも大きいまたは長いという意味である。つまり、おおきな鳥(からす)という意味である。
八咫烏 八咫烏の頭、矢穴の列がある。
割れ目岩
いわいる割れ目ちゃんである。

場所:甲山森林公園内の
    東門近くの遊歩道脇
正面、見事な割れ目だ。 側面
Y字岩
Y字型の少し悩ましい岩である。上の岩とセットで見ていただきたい。

場所:甲山森林公園内の展望台北の
    遊歩道脇
桃のようなイメージだ。 美しき自然の造形である。
蓬莱峡
猿岩

猿の横顔に似た岩が川の右岸にある。

場所:蓬莱峡の狆岩の近く
猿の横顔 口を明けた猿の横顔の拡大 
蓬莱峡
メロン岩

座頭谷を遡ると岩場が終わる地点がある。この岩は、その近くの左岸にある。
四角い岩の台座に蔓の出たメロンが載っているように見える。
メロン岩の遠景 メロン岩本体部分
カエル岩
この岩を初めて見た時、私はとっさにはこの岩が蛙であることが分からず、しばらく考えていた。その時、一人の登山者が通りかかった。
私は、その人に尋ねた。
右の写真で、「カエル岩」の文字のある部分が、折りたたんだ蛙の足に似ていると言う。
そう思って見ると、右向きに頭をやや上に向けて座っている蛙の姿がはっきりと分かる。

この「カエル岩」の筆跡には見覚えがある。
本ホームページの第3部1章荒地山A地区に掲載の「ダルマ岩」である。
命名者さんへ! もし、よろしかったら連絡下さい。六甲山の岩の調査を一緒にやりましょう。

場所:東六甲縦走路の船坂峠を越えて、石の宝殿に至る途中
右を向いて座っている蛙の姿。
岩の頂部には、ご丁寧に目玉もついている。
蛙岩正面の口元。
ここからは蛙の姿は想像できない。
だんご岩
ごろごろ岳の八幡谷上流付近に、この岩はある。採石の対象となった岩らしく、担当の大名家の刻印がある。

場所:ごろごろ岳 石島池西方
だんごの刻印 隣の岩にある四つ目の刻印
十字岩
これも、採石途中であきらめた岩である。
この岩からの眺めは素晴らしく、格好の休憩スポットである。

場所:ごろごろ岳 前山道
矢穴の十字架 岩の下には崩れた巨大な岩が転ぶ
龍の目玉
石島池のほとりにこの丸石は無造作に転がっている。自然石であるが、それにしても丸い。

場所:ごろごろ岳 石島池
龍の目玉 池中に巨大な石がある石島池
緑の沈没船
この岩は、ハイキング道の東方の谷底に横たわっている巨大な岩である。それは、谷底深く沈んだ船を思わせる。

場所:ごろごろ岳 前山道
谷底の木に埋もれて巨大な岩船がある。 船の甲板は、緑のつる草が覆っている。
魚の岩
魚の顔を正面か見た姿にそっくりである。

場所:北山北部 第一鉄塔上
岩の左右に両目がある。 魚の岩の背後、良い眺めだ。
岩の鉢
おそらく球状の岩塊が転げ出したのであろう。
それにしても、旋盤加工を施したような岩の曲面は驚くべき自然の造形である。

場所:北山北部 第三鉄塔
鉢を半分に割ったような岩の鉢 鉢の底に溜まった枯葉

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