イワクラウオッチング 第2部6章
近畿のイワクラ 
和歌山県

 このコーナーでは、和歌山県のイワクラ(磐座)を霊石も含め幅広く紹介しています。
未来に向けて「イワクラの可能性を秘めた研究材料」をできるだけ多く確保する見地から、現段階でイワクラとは一般に認められてないもの多数収録しております。 
Google Maps』にリンクを示す下線のあるものについては、磐座の概略位置をクリックによりGoogle Maps上にて確認することができます。

Google Maps:
01貴志川八幡宮奥宮

 古宮祭祀遺跡         

古代祭祀のシンボルとして、この岩の頂上に神が宿るとされた磐座である。現在もなお地元の人々は神籠石として注連縄を張り、尊崇している岩である。この山の中腹に中宮遺跡があり、麓の岸宮八幡宮の社殿の前庭には石組みがみられる。いずれも磐座と考えられ、信仰の場が時代によって麓の方へ変遷していったものと思われる。また、この近くには具足壷古墳群、七つ塚古墳群、上端し(じょうずい)古墳がある。 紀ノ川市教育委員会の説明板より

この磐座は通称たてり岩と呼ばれる。
メンヒルの意と思われる。
立派な注連縄のかかる奥津磐座(正面) 磐座右側面
Google Maps:
02貴志川八幡宮中宮

 きしみやなかみや
 岸宮中宮祭祀遺跡推定地
岸宮八幡宮から北西約280m離れた乾の方向にあたり、岩群れ「磐座」を中心とした約290uの地域で、「紀伊続風土記」にも載せられている。紀ノ川市指定文化財10号となっているが、まわりにごみ等が捨ててあり現在かなり荒れた状態にある。
中津磐座 みかん畑の向こうに岸宮の里が見える。
Google Maps:
03貴志川八幡宮里宮

 貴志川八幡宮庭園
貴志川八幡宮の社殿に登る石段の両側の石積みは、「紀伊続風土記」に『社殿荘厳陳庭静粛にして比類最稀なり・・・』と記された安土桃山時代の庭園である。用いられている石は背後の鳩羽山に露出した蛇紋岩である。また、石積みは元、磐座であったとも伝えられる。紀ノ川市指定文化財7号である。
貴志川八幡宮の社殿 磐座とされる前庭(貴志川八幡宮庭園)

トップページに戻る