山魚<シリーズ 信仰の山に登る> 

奥出雲 船通山

(日 程) 2009年7月28日(火) 
(コ−ス) JR生山(しょうやま)駅〜日南町上萩山「つるぎ会館」駐車場天狗岩コース〜船通山頂上
       〜
烏帽子岩コース駐車場日南町上萩山「つるぎ会館」JR生山駅
        歩行時間は駐車場より往復3時間程度である。

 船通山(せんつうざん)は、鳥取県日南町と島根県奥出雲町の県境にある標高1,142mの山で比婆道後帝釈国定公園の一部となっている。
出雲地方では古来より「鳥上山(鳥髪山)」あるいは「鳥上峰(鳥髪峰)」とも呼ばれる。
『古事記』によれば船通山の麓へ降ったスサノオは八岐大蛇を退治し、八岐大蛇の尾から得た天叢雲剣を天照大神に献上したという。
 今回は、山頂で毎年7月28日に行われる、天叢雲剣の神話にちなんだ神楽を舞う宣揚祭に参加したものである。
しかし、今年は天候不順のため宣揚祭は日南町上萩山にある「つるぎ会館」にて行われた。
我々は、山を優先させたため、残念ながら宣揚祭の日南神楽を鑑賞することができなかった。
登山の当日は、心配された雨もなく、曇り空ながら古事記の風景をこころゆくまで堪能することができた。
 登山に際しては車の便等、宣揚祭主催者である地元の皆様の格別の配慮をいただいたことに感謝いたします。

天狗岩(現地の説明板から磐座と考えられる)   天叢雲劒出顕之地の石柱
(後方の長い棒は避雷針)

 山頂は広々としていて360度の視界が開け、神楽を舞うにふさわしい場所である。
船通山(鳥髪の峰)は、スサノオノミコトが八岐大蛇を退治し、高天原から降臨した地とされている伝説の山で
『古事記』や『出雲国風土記』にまつわる多くの伝承が残されている。

 『古事記』 天照大神とスサノオ(須佐之男命)段によると、追放されたスサノオは「出雲国の肥の河上、名は鳥髪といふ地」に下っており、鳥髪の地は現在の島根県東部を流れる斐伊(ひい)川上流の船通山のこととされる。
 『出雲国風土記』には「鳥上山」と記され、出雲国仁多郡家(にたのぐうけ)の南東35里に位置したとある。スサノオはヤマタノオロチ(八俣大蛇)退治で知られるが、その折に尻尾から取出された草那芸の大刀が出現した山ともいわれる。
 『伯耆志』はいつ頃から船通山の名が生じたかを不詳とするが、『出雲風土記抄』にはスサノオが新羅から土船で東征した折、その土船を山頂に置いたことに由来するとある。他には、船は仙に通じるなどの諸説がある。
 『日本書紀』のヤマタノオロチ退治が述べられている巻第一第八段の一書第四において、天を追放されたスサノオとその子イタケルは新羅の曽尸茂梨(そしもり)に天降ったが、スサノオが「この地吾欲さず」と言ったので、一緒に埴船(土でつくった船)で渡って出雲斐伊の川上の鳥上峯に至ったとある。

船通山の展望方位盤 松江市が北の方向にあたる

船通山頂上1140mの碑 山頂より松江市方面を望む
山頂の祠と鳥居 天然記念物のイチイの巨木

 頂上から3分ほど下ったところに国の天然記念物のイチイの巨木がある。
国の天然記念物で、推定樹齢千年、樹幹周囲4.3mで、この種では、世界最大級の巨木である。

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今回は、天候不順のため山頂での神楽を見ることができなかったため
参考までに、過去の宣揚祭をhttp://www.geocities.jp/biotop21/sentsu.htmから紹介しておく。

スサノオノミコトの大蛇退治の場面 山頂での宣揚祭の模様

参考サイト
「船通山宣揚祭」https://www.youtube.com/watch?v=8JLmr50sZCs
「船通山山頂から眺める周囲に広がる展望」https://www.youtube.com/watch?v=oh4bkOZabzA

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