イワクラウオッチング 第2部7章
近畿のイワクラ 
三重県

 このコーナーでは、三重県のイワクラ(磐座)を霊石も含め幅広く紹介しています。
未来に向けて「イワクラの可能性を秘めた研究材料」をできるだけ多く確保する見地から、現段階でイワクラとは一般に認められてないもの多数収録しております。 
Google Maps』にリンクを示す下線のあるものについては、磐座の概略位置をクリックによりGoogle Maps上にて確認することができます。

Google Maps:01椿大神社
この神社の社名は変わっている。
「つばきおおかみやしろ」と読む。

由緒 椿大神社HPより
全国二千五百社に及ぶ猿田彦大神を祀る神社の総本宮である。
天孫「瓊々杵尊(ににぎのみこと)」が降臨の際、猿田彦大神は、天の八衢に「道別(ちわき)の神 」として出迎え、高千穂の峰に先導し肇国の礎を成した。この大神を、後に倭姫命の神託により、磯津(いそづ)(鈴鹿川)の川上、高山短山の麓に「椿(ちわき)の大神の社(おおかみのやしろ)」として奉斎することになったのは、天神(あまつかみ)と地祇(くにつかみ)の幽契(ゆうけい、すなはち霊通による約束)であって、日本の国家肇国の発祥を物語る重要な意味がある。
即ち、この北伊勢高山短山の麓に地祇・猿田彦大神を主神として祀る椿大神社があり、南方はるか二十四里の所に天神を祀る伊勢の神宮がある。

御船磐座(みふねいわくら)
椿大神社HPより
高山土公神陵(猿田彦大神の墓)の前にあり、約2000年以前とされる垂仁天皇20年に入道ヶ嶽(高山)より霊魂(猿田彦大神の御神霊)を奉祭したと伝えられている。
また、 謡曲「鈿女」(うずめ)にうたい込まれている神代の神跡で、天孫瓊々杵尊が御船でここに御到着せられたという。

御船磐座の方形祭壇は、沖ノ島の
21号岩上祭祀遺跡(4世紀後半〜
5世紀前半)にも見られる。
参照論文
三輪山イワクラ群の段階的成立 
<沖ノ島と三輪山の時系列的比較>
杉木立に囲まれた本殿 土公神陵(猿田彦大神の墓)
御船磐座(正面・全景) 御船磐座(正面) 舟形の磐境の中に方形祭壇がある。
御船磐座(側面) 後方の一つの磐座は、主神猿田彦大神、前方の二つの磐座は、瓊々杵尊と栲幡千々姫命の座である。磐座は横幅30cm程度の小さなものである。 御船磐座(正面・拡大)
 中央:猿田彦大神
    (さるたひこのおおかみ)
  右:天孫瓊々杵尊(ににぎのみこと) 
  左:栲幡千々姫命
    (たくはたちちひめのみこと)
奉祭配置は、現在の本殿の内陣と同じである。

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