第3回関西日帰り縦走 一徳防山〜岩涌山
和泉山脈岩涌山周辺の山を歩く

(日 程)2009年12月12日(土) 参加10名

(コ−ス)歩行時間 6時間
 中日野ー旗振山稜線ー一徳防山ー編笠山ー岩涌寺ー兼松新道ー岩涌山ー根古峰ー紀見峠駅

 一徳防山は「いっとくぼうさん」と読む。
昭和40年代出版のハイキングガイドには『いっとくぼん』と振り仮名されていたが、「坊さん」や「坊や」を「ぼんさん」と呼ぶことからして「一徳坊山」が正解かもしれない。地元でも“一人の高徳の僧侶が云々”と当て推量するだけで古寺院跡やそれにまつわる伝承があるわけでもないらしい。
実際には、「一徳防山」と「一徳坊山」が混在していてややこしい。
 一徳防山の狭い山頂を過ぎて縦走路を歩むと、巨大な送電鉄塔にであう。
ここからの360度展望は素晴らしく、眼前に編笠山、その背後に岩涌山が望める。

山頂の表示は「一徳坊山」 送電鉄塔下から眺める編笠山

 編笠山を越えると岩涌寺である。
岩涌寺は、七世紀末に文武天皇の勅願によって役小角が開いたと伝えられ、『河内名所図会』に「巖湧寺、加賀田村の南にあり、紀州九重峠の西界なり。巉巖屹立して其形、湧出るが如し」とある。江戸時代初期に建てられた本堂には、弘法大師作とされる十一面観音が安置されている。
また、近くには「葛城二十八宿 第十五番経塚」がある。
 兼松新道を登ると岩涌山に達する。からりと晴れ渡った冬空のもと、カヤの彼方に山々が連なる。

岩涌寺の多宝塔にて 逆光に映えるカヤの群生(岩涌山山頂より)
岩涌山山頂にて 山頂から縦走した山々を望む

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