比良 武奈ヶ岳

(日 程) 2007年5月26日(土)〜27日(日) 

5月26日(土) 晴れ
(コース)JR比良駅・・・イン谷口・・・金糞峠・・・大コバ小屋(八雲ヶ原)(泊)

 ピーク100会員の佐々木夫妻の招待で、比良八雲ヶ原にある大コバ小屋にゆくことになった。
比良にはコバを含む地名が、イブルキノコバをはじめとしてかなりある。
山の事典によれば、コバ【小場】とは、昔、峠越えをした人達が休憩をした場。杣人達(きこり)の木材置場(木場)、休憩場・水飲み場とある。
大コバ小屋は、昭和52年(1977年)、国鉄の登山愛好家によって建設された手作りの小屋で、現在は、JR西日本労働組合の管理になっている。
小屋は、金糞峠から歩いて20分ぐらいの八雲ヶ原にあり、近くには小川が流れ、鬱蒼たる芦生杉が小屋を取り巻いている。
20人程度は泊まれそうな2階建で、トイレはもちろんのこと、谷川の水を引いた簡易水道、プロパンのガスレンジ、自家発電の照明設備も完備しており、営業用の小屋を比べてもなんの遜色もない立派なものである。
これをヘリコプターも使わず、今は廃止された比良ロープウェイの利用だけで、ほとんど人力で建設したとのことである。
昔の登山愛好家の技術と団結心には恐れ入る。さらに、小屋は建てた後のメインテナンスが重要である。特に湿気はカビを繁殖させ、木材を劣化させるので、雪下ろし、天日干し、換気などに心を配る必要がある。30年間、このメインテナンスをしてきたからこそ、今日の立派な小屋があることを思えば頭が下がる思いである。

八雲ヶ原登山道から見た
大コバ小屋(2階建て)
  小屋に飾ってあった
蒸気機関車・三重連の写真
懐かしき時代の物語である
夜の宴会風景
食卓には鍋物、サラダ、蛸の刺身、
鰹のたたき、めざしなどが並ぶ
正面の男の人が、今回お世話になった
大コバ小屋建設メンバーの佐々木さん
小屋の前にあるキャンプファイヤー場
円弧状の丸太を腰掛に利用した
ところが心憎い
大コバ小屋の前で記念撮影(27日朝撮影)

5月27日(日) 晴れ
(コース)大コバ小屋(八雲ヶ原)・・・中峠・・・ワサビ峠・・・西南稜・・・武奈ヶ岳・・・北稜・・・細川峠・・・イブルキノコバ・・・
      八雲ヒュッテ跡・・・北比良峠・・・ダケ道・・・イン谷口・・・JR比良駅 

八雲ヶ原の木橋を渡る
カエデの緑がすがすがしい(中峠近く)
鈴なりのアカドウダン(武奈ヶ岳西南稜)
ヤマツツジ(武奈ヶ岳西南稜)
ワサビ峠から見た武奈ヶ岳西南稜
武奈ヶ岳山頂にて

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